育成というと、スキルを教えることを思い浮かべる人が多いと思います。しかし私たちが日々の1on1やOJTで本当に伝えようとしているのは、スキルではありません。マインドセットと、仕事への取り組み方です。
スキルは、限定的なもの
スキルとは、突き詰めると「このパターンのときは、こう対処する」という個別の型です。役に立ちますが、1つのパターンにしか効かない、限定的なものでもあります。仕事の現場では、教わったパターンの外側の出来事が、次々に起こります。パターンを100個覚えても、101個目の場面では役に立ちません。
マインドセットは、すべての場面で効く
一方、マインドセットや取り組み方は違います。相手の立場に立って何を見たいかを考える。目的から逆算する。自分で整理してから意見を持つ。——こうした「向き合い方」は、どんな場面にも応用が効きます。実際、ピッチ資料をつくるのも、企業価値を算定するのも、本質的にやることは変わりません。相手が何を見たいのかを考え抜く、という一点においては同じなのです。
だから、スキルを教える前に、考え方を共有する
スキルは、実践の中で自然と身につきます。時間はかかっても、正しい取り組み方で数をこなせば、必ず追いつく。だから私たちは、手順を細かく教え込むより、なぜそうするのか、どう向き合うのかを共有することに時間を使います。考え方さえ入れば、あとは自走できるからです。
パターンの対処法がスキル。どんな場面でも効くのが、マインドセット。
共感できることが、一緒に働く条件
正直に言えば、この考え方・取り組み方に共感できるかどうかを、私たちは仲間の条件にしています。スキルの高さは問いません。しかし、マインドセットを共有した上で、そこに共感できるかどうかは、一緒に働くうえで譲れない一線です。裏を返せば、共感さえあれば、経験が浅くても私たちは歓迎します。
取り組み方は、一生の財産になる
スキルは時代とともに古びます。ツールも、手法も、数年で入れ替わっていきます。しかし、物事への向き合い方は古びません。diffferentで身につけてほしいのは、どこへ行っても通用する仕事への向き合い方そのものです。それは、この会社にいる間だけでなく、あなたの一生の財産になるはずです。
← カルチャー一覧へ戻る